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2020.08.03 更新 撮影機材

プロカメラマンが使う機材やカメラ性能について

プロカメラマンが使う機材リスト

写真をやっている人なら一度は憧れるカメラマン。
プロのカメラマンはどのようなカメラや機材を仕事で使っているのでしょうか?

カメラ本体やレンズの他にも必要なものがたくさんありますが、あまり知られていないのが実情です。

この記事では、プロカメラマンが仕事をする上で必要になってくる機材を紹介させていただきます。

使われる場面や必要な理由についても解説していきますので、プロカメラマンの機材に興味がある方は是非ともご一読ください。

カメラ本体のセンサーサイズは?

まずはプロが使うカメラ本体について説明いたします。

プロの世界では、カメラのボディはAPS-Cサイズ以上のセンサーを搭載したものが求められます。

技術が発展して小さいセンサーのカメラでも高画質な写真が撮れるようになりましたが、今でもAPS-C以上のセンサーを求められることが多いです。

カメラ本体は、2台持ち必須

カメラ本体は2台必要です。

カメラは基本的に頑丈に作られていますが、ハードな撮影現場では何が起こるかわかりません。突然SDカードを読み込まなくなったり、起動しなくなったりなどのトラブルが起きることもあります。

そういったトラブルに対処できるように、撮影現場にはカメラを2台持ち込みます。

また、それぞれのボディに別のレンズをつけることで、忙しい撮影中にレンズ交換をする手間を省くといった使い方もできます。

予備バッテリーや予備のSDカード

これも、万が一のトラブルに対応するために必須です。SDカードにエラーが起きたらすぐに交換する必要がありますし、カメラのバッテリーが途中で切れることも起こりうるからです。

また、最近主流になりつつあるミラーレス機の場合だと、バッテリーが切れやすいので予備バッテリーは必ず用意する必要があります。

レンズ

レンズは、被写体や用途によって変わりますが、大三元と呼ばれるタイプのレンズがよく使われます。

大三元というのは、f値が2.8で統一されたズームレンズのことで、以下の3つの焦点距離のレンズのことです。

14mm – 24mm f2.8(広角ズームレンズ)
24mm – 70mm f2.8(標準ズームレンズ)
70mm – 200 mm f2.8(望遠ズームレンズ)

14mm – 24mm f2.8は超広角と呼ばれる画角のレンズで、基本的にはあまり使われません。

用途としては、風景や建物の内部などを撮る時などで使われます。

逆に標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2本に関しては、インタビューやブツ撮り、ブライダル撮影など、使われる場面が多いレンズです。

他にも、ブツ撮り用にマクロレンズを使ったり、ポートレート撮影用に単焦点レンズが使われたりと、被写体や用途によって様々なレンズを使います。

ライティング機材

レンズと同じくらい大切なのが、ライティング機材です。
写真は、被写体にどのような光が当たっているかによってその出来栄えが変わってきます。

順光はくっきりと写り硬い印象に、逆光だと柔らかい雰囲気に、側光だと影がきつく出たりなどなど…

被写体や目的に応じて、どのような光を当てる必要があるか考えることもプロカメラマンの仕事の一つです。

そして、狙い通りの光を人工的に作り出すために必要なのが、ライティング機材となります。

ライティングは、ブツ撮りや料理写真、ポートレートやスタジオ撮影などなど様々な場面で必要とされるため、プロカメラマンに必須の仕事道具です。

機材としては、
* クリップオンストロボ(外付けのストロボ)
* アンブレラ
* ディフューザー
* ストロボやアンブレラを支えるスタンド
などがあります。

三脚

カメラマンの道具で欠かせないものの一つが「三脚」です。

ビジネス用で使われる写真となると、高画質であることが求められます。そして、写真の画質を保つためには、なるべくISO感度を上げないことが大切です。

でもISO感度を上げずに写真を撮るとなると、手ブレしないためにF値を小さくしたシャッタースピードを遅くしたりなどの工夫をする必要がありますよね。

プロの現場で毎回手ブレを気にしながら撮影するのは非効率ですし、何より表現の幅が限られてきてしまいます。

そのため、絞りやシャッタースピード、ISO感度を気にせずに撮影するために三脚が必要になってくるわけです。

他にも、三脚は構図を固定するといった役割でも用いられます。

料理撮影やブツ撮りなどでは、カメラの位置をあらかじめ決めてから光や被写体の位置を変えながら撮影を行なうことがあります。

撮影するたびにカメラの位置が動いてしまうと、毎回構図を決め直すことになってしまうからです。

また、流し撮りやスローシャッターなどの技術をよく用いられる風景撮影や、超望遠レンズを用いられるスポーツ撮影などでも三脚は使われています。

「三脚が必要とされる場面」

・スタジオ撮影
・ブツ撮り
・料理撮影
・風景写真
・スポーツ撮影

また、ストロボはカメラ関連の機材の中で一番壊れやすいものです。撮影現場で壊れることを想定して、1〜2本の予備を用意しておきましょう。

レタッチ用のパソコン

キャプチャーワンのスクリーン画面

仕事用の写真は、撮っただけでは終われません。

撮った後には、明るさや色味を調整するためにレタッチ作業を行います。

その後写真をクライアントに納品することになるのですが、撮影した写真データを全て渡すケースはあまりありません。

大抵は、必要な写真をセレクトした上でレタッチを施し、納品といった流れになります。

たとえレタッチを行わないスタイルのカメラマンだったとしても、写真を選定する際には高画質で大きな画面を持ったパソコンが必要になるので、必需品と言えます。

プロのカメラマンたちは、画像の綺麗さと処理能力の高さから、MacbookProiMacを使う人が多いです。

バックアップ用のハードディスク

写真のデータは大切な商品。ハードディスクのエラーなどで万が一失ってしまうと、それ以降写真の仕事をもらうことは難しくなってしまいます。

写真のデータを守るために、バックアップを撮るための外付けハードディスクドライブも必ず持ち歩くようにしましょう。

また、撮影後の写真の管理も大切です。

案件やクライアントにもよりますが、通常だと撮影後3〜4ヶ月ほどは撮影データをカメラマンが保管しておくことが多いです。

保管期間中に大切なデータを無くしてしまうとやはり問題になってしまいますので、こちらについてもバックアップを取っておくようにしましょう。

プロカメラマンの機材選びで大切なこと

ここまでプロカメラマンが使う機材について紹介してきましたが、ここからは機材を選ぶときに大切にしたい考え方について紹介していきます。

トラブルが起こることを前提にしよう

記事内で何度も触れていますが、カメラマンにとって一番怖いのが撮影中の機材トラブル。

機材トラブルのせいで大事な場面を撮り逃してしまったら、もう取り返しがつきませんよね。

そうならないために、ボディ を2台用意したりSDカードや予備バッテリーをたくさん持っていたりなどの対策を打つ必要があります。

用途に合った機材を用意しよう

写真の機材は、被写体によって何が必要になるか変わります。

トラブルなどの対策を考えると機材は多いに越したことはありませんが、必要ないものまで持ち込んでは意味がありません。

どんな写真を撮るのか。そのためにどんな機材が必要なのか。それをじっくりと考えてから機材を選ぶ必要があります。

まとめ

プロカメラマンが使う機材について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

写真の機材は、とにかく高いものが多いです。全てを自分で揃えるのは難しいという方も多いかと思います。

なので、メインで使うレンズやボディ以外は中古のカメラ買取サイトから仕入れるという方法も検討してみてはいかがでしょうか。